3. 単純な操作で効果は絶大
簡単な操作なのに、その効果は計り知れないほど大きい。数種類の組合せを覚えてしまえば、あとはどんなソフトにも応用可能。覚えてしまえば一生の宝物。
(2) 「Ctrlキー」を使ったキーボードショートカット
キーボードの「Ctrlキー」を使ったショートカットはパソコンを使う際には常用しますので、確実に覚えるべき操作です。とは言っても最初のうちにパソコンを使う時に常に意識して使えば、後は身体が覚えてしまうので、そうそう堅苦しく考えなくても大丈夫です。覚える数も多いものではないし、組合せて覚えてしまえば、短期間で身に付くでしょう。
そして特筆すべき事は、ここで挙げるキーボードショートカットの操作は、Windowsであれば基本的にどのソフトでも共通だという事です。つまりパソコンを使い始めの頃にこの操作を覚えてしまえば、その後は、どんな新しいソフトやはじめて使うソフトでも通用するという事です(フリーソフトなどの中には、独自の割当てがされている場合もあります)。
苦労して覚えたけどソフトが変わったら使えないという操作ではなく、コピーや貼り付け、検索といった操作はパソコンを使えば使うほど、ソフトが変わっても多用する事になります。ですから最初にこの操作を身に付けた人には、そうでない人に比べて、パソコン操作上大きなアドバンテージになるといって良いでしょう。
- 「Ctrl+X」と「Ctrl+C」と「Ctrl+V」
この3つはセットで覚えましょう。
「Ctrl+X」は選択したものをカット(切り取り)します。
「Ctrl+C」は選択したものをコピーします。
「Ctrl+V」はコピーあるいはカットしたものをペースト(貼り付け)します。
ちょうどキーボードの左下辺りにまとまって並んでいるので、覚えやすいと思います。
「Ctrl+X」と「Ctrl+V」の組合せで「移動」になります。
「Ctrl+C」と「Ctrl+V」の組合せで「コピー」になります。
例えば、インターネットを使っていて、あるページの本文にどこかのURLがあったとします。通常はリンクが張ってあり、クリックすればそのページが開きますが、もしリンクが張られていなかったらどうでしょう。とても長いURLだったら、いちいちこれをブラウザのアドレスバーに入力するのは大変ですし、時間もかかります。またとても間違えやすいです。
そんな時にはそのURLをマウスで選択し「Ctrl+C」でコピーします。コピーした時点では画面に何の変化も起きませんが、ブラウザのアドレス欄にカーソルを持っていって、今度は「Ctrl+V」を押します。するとコピーしたURLがペースト(貼り付け)されます。Enterキーを押せば、そのURLのページが開かれます。
今度はWindowsに付属しているメモ帳を使ってあなたが企画書を作ると仮定しましょう。何度も出てくる長い文字列があるとしたら、その都度キーボードから打ち直すのは大変ですよね。「マニュファクチャー」なんて言葉を使うとしたら、その度にキーボードから入力するのは面倒ですし、時間もかかります。そんな時に一度入力した「マニュファクチャー」という文字列をマウスを使って選択し、「Ctrl+C」でコピーします。別な場所にカーソルを持っていって、今度は「Ctrl+V」を押します。するとコピーした「マニュファクチャー」がペースト(貼り付け)されます。一度、コピーしてしえば、次に何か別の文字列をコピーするまで有効ですので、何度も「Ctrl+V」で「マニュファクチャー」を貼り付けることが出来ます。
これは「文字列」に限った事ではありません。データファイルやソフトウェア自体をコピーしたり、移動させたりすることも可能です。
前項で覚えた「Windows+D」でデスクトップを出しましょう。自分で作った何か適当なファイルをクリックして「Ctrl+C」を押し、そのまま「Ctrl+V」を押すと同じファイルがコピーされると思います(「ゴミ箱」や「マイドキュメント」などはコピーできません)。コピーされたファイルやフォルダは「コピー〜」というファイル名が付いているはずです。
ファイルを「移動」する時は移動させたいファイルを選択して「Ctrl+X」を押します。「Ctrl+X」を押すとアイコンが少し薄くなったのがおわかりでしょうか。それが一時的にカットされている(切り取られている)状態です。別なフォルダを開いて、そこで「Ctrl+V」を押すとファイルが移動します。元あったところのファイルはなくなっているはずです。
これらの操作はマウスの右クリックでも同様な事が出来ますが、マウス単体で操作するより断然早いですし、右手でマウスを、左手でキーボードを使い分ける為に非常に効率が良いのです。